10/10,11 森高千里 35th Anniversary「a day in the life」@豊洲PITレポート

 

写真はギタリストの鈴木マリアちゃん(@Maria_Suzuki_)のツイートからお借りしました。
1枚目:10/9、2枚目:10/10(WOWOWの撮影のために1,2列目がなくカメラ用のレールが敷かれていました)

2022年10月9日(日)、10日(月)の2daysで行われた森高千里デビュー35周年記念ライブ「森高千里 a day in the life」@豊洲PIT。「この街」ツアーを終えて以来の単独ライブです。

全国から駆けつけたファンのお目当ては記念グッズの数々。私は販売開始の14時よりかなり早く、13時15分頃に会場に着きましたが、すでに50名程が並んでいました。14時の販売開始時には150名程になっていたと思います。Tシャツ3種類、タオル、シールなど、どれもそそられる物ばかり。中でもACアダプタが最初にSOLD OUT。用意していた数が少なかったのだと思いますが、お手頃な価格だったことから複数買いの人もいたのかもしれません。ACアダプタは初日に買えなかった人が翌日早めに列に並んだようで販売開始からほどなくしてまたもやSOLD OUT!事務所としても思わぬ人気に驚いたかも。そして、初日はピンクTのSサイズも売り切れたそうです。会場に行けなかった方には通販が行われていますのでご利用ください。

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記念のピクチャーチケットが配布されるとのことでしたが、不備があったそうで会場への到着が遅れ、開場してからホール内での配布となりました。2日目は開場前から配布していました。

席に行ってみるとちょっと変わったモニターの配置。どんな演出になるのか興味津々でしたが、ちょっと今までに見たことがない表示の仕方でした。

開演前の客席内。いつもはもっと音量が控えめなのに、今回は大音量でのBGMが流れていました。BGMというより明らかに“聴かせる”鳴らし方。そしてその内容はファンならすぐに感じる“違和感”が。歌詞が耳慣れないものだったり、アレンジが違っていたり。「これはいったい!?」と思った方が大半だったと思います。この謎が謎ではなかったファンは全国でも至って少数なのです。実は私は数少ない“知っていた一人“。聴いてすぐにピンと来ました。え~っ!?これ流しちゃうの???門外不出ではなかったのか。あれは過去に行われた森高アワーというイベントで参加者のみが聴けた幻のテイクなのです。レコーディングにあたって数多くの歌詞違いやアレンジ違いなどが録音されるのですが、日の目を見ることが無い没テイクたち。それがついに公開されました。まさか大きな会場で聴くことができたなんて感激です。今後、音源化を望む声が高まれば、実現するかもしれませんね。WOWOWではカットされるのかなあ。

ホールではスピーカーなどを自前で用意してセッティングしますが、豊洲PITでは吊り下げ型のスピーカーがあるのでPAさんはかなり大きな音量で鳴らしていました。私は結構聴きやすい音だと思いましたがどうでしょうか。客席が広いので場所によって見やすかったり、見にくかったり、かなり差が激しいようでした。初日は真ん中あたりの16列目右端で見にくいのなんの。隙間から森高さんの顔がやっと見える程度でした。2日目は11列目の左端。ちょうど段差の上なので前の人の頭も隠れずステージが丸見えの絶景でした。

今年の秋はとにかく寒暖差が激しく、初日は開演前に雨が降ってかなり冷えていました。入場待ちの間、雨を避けるためにロッカーの狭い隙間にびっしりと埋まって待つという体験をしました。会場のトイレが使用できなかったので、我慢していた参加者は開場してから大行列!!女子はするすると用を足せるのに、男子は長蛇の列というあまりみかけない光景となりました。あまりにも長く続くトイレ待ちのせいだと思いますが、開演が10分ほど遅れてスタート。

ライブがスタートして、参加者はすぐに感じたはず。「これは攻めてくるな!!」と。

トップが「うちにかぎってそんなことないはず」でスタートするってどうなるんだ、このライブ。「この街」ツアーでのおなじみ曲オンパレードとはまったく異なる、今までにライブでやったことがないような曲が続きました。開演前に知り合いと話していて予想に出ていたドンスト(DON’T STOP THE MUSIC)に続いての曲で???ってなりました。聴いたことはあるんだけど曲名なんだっけ?森高ソングじゃないよなあ。その曲は配信ライブで歌ったcapsuleの「more more more」でした。それを実際に眼の前で歌って聴いてもらおうという選曲。持ち歌でないだけにレアです!
このあとは「Uターン(我が家)」「九州育ち」「雨」と続き、歌に聴き惚れていました。とにかく最近の森高さんは喉が絶好調で声量も大きく素晴らしい歌唱が続いています。
「Tony Slavin」ではイギリスに行った時の映像が流れました。昔を振り返ってみるというのも35周年の区切りならでは。ファンそれぞれの“あの頃”を思い出しながら聴いていたかもしれませんね。

MCは「この街」ツアーでは観光地や銘菓などを紹介する時間がかなり設けられていましたけど、今回は比較的短め。その分、曲数を増やしたい意向が感じられました。“頭のテッペンからつま先まで”というフレーズをMCで口にしました。森高千里のまるごと、隅々までを堪能させようというのが今回のコンセプト。新旧に加え、カバーなども加える幅の広さと深さ。マニアックさ満点です。ベスト盤的なセトリを期待した方は拍子抜けだったり、期待外れと感じたかもしれませんが、定番曲オンパレードは「この街」ツアーでやっていたこと。豊洲PITというライブハウスを選んだことからも大きなセトリの変更が予感されました。そんなファンたちの読みさえも上回る超マニアックなセトリだったのではないでしょうか。

そういえば、2日目のMCで「今は声が出せないから早く声が出せるようになるといいですね。キャッチ・アンド・リリースがしたいです」的なことを言ってましたが、終演後に「あれはコール・アンド・レスポンスって言いたかったのかな」と話題に。旦那の江口さんが釣り好きで森高さんも一緒に釣りをしにいったりしてましたから、キャッチ・アンド・リリースという言葉が浮んでしまったのでしょうか。でも、以前からやってるのは客席とのやりとり・会話であって、アーティストがやる声出しや、手拍子などを真似て返すのがコール・アンド・レスポンスなので、森高さんと森高ファンはそんなことやったことないよね?と笑い合いました。素晴らしい歌詞を書く森高さんですが、たまにやらかす語彙力もかなりのお楽しみの一つですね。

またまた、聴いたことはあるけど何だっけ?という曲が始まりました。少年ナイフの「バナナチップス」。これも森高さんが大好きな曲。「more more more」もモリタカ的な曲ですが、「バナナチップス」は森高ファンも森高さん本人も感じているように、なんだか森高さんのオリジナルのようにモリタカ的なテイストがある曲だと思います。MCで「自分の曲ではないけど、またライブでやりたい」というほどのこの曲、サビで親指と人差し指をL状にしてクリっとまわす簡単なフリだけど、みんなでやれる楽しい曲。とにかくフリがあってみんなでやれると一体感を感じますよね。森高さんは相当気に入っているようなので、今後また歌われそうですよ。

ホワイトクイーンの紹介でのマリアちゃん。初日はちょっと控えめで特にポーズとかはなしでした。そして2日目は「今日は全部出し切りました!とっても楽しかったです! この二日間周年ライブに携われて幸せでした🌼」とツイートしたほど思い切り楽しんでいたようで、頭の上で両手で大きなハートを作ってくれました。マリアちゃんはギターだけでなく、何曲もの演奏でパーカッションのエッグシェーカーをシャカシャカしてくれました。ドラマーのあきらっちょは「私オバ」などで、いつもより格段に多めにスティックをくるくるさせていましたし、キーボードの佑ちゃんはネイルを赤に染めていてオシャレでした。

森高さんの衣装は写真の通り黒を貴重にしたロックテイスト。本編では髪にエクステを付けていましたが、アンコールでは外していました。初日のアンコールで“MC”Tシャツを着たのですが、インスタで写真がお披露目されたので、2日目に“MC”Tシャツを着た人がかなりいました。過去には“CM”としていましたが、今どきはCHISATO MORITAKAではなくMORITAKA CHISATOというように名・姓の順で表記するようになってきているそうです。こんな風にその時々の流行や時代に対応していくのも森高流。

「やっちまいな」「夜の煙突」「私がオバさんになっても」はMCでの「盛り上がってきたら立ってもらってもいいですよ」という言葉を受けてスタンディングで大いに盛り上がりました!!

アンコールは「最後の曲です」と言って「EVERY DAY」を歌い始めました。静かに終わるのかあと思って聴き終えると、すぐさま「コンサートの夜」が始まりました。「この街」ツアーではアンコールに歌われた「コンサートの夜」ですが、今回は本編のラスト飾りました。森高さんと一緒に腕を突き上げる森高ファンの皆さんのポーズが素晴らしい!

と、ここで終わったはずなのに、客電が点いたものの、少し薄暗い感じで終演のアナウンスや規制退場のアナウンスがありません。もしやとダブルアンコールを期待して手拍子がどんどん強くなっていきました。そして、森高さんが再登場!!!びっくりしました。だって一人だけで出てきたんだもん。どういうこと?挨拶だけなのかな。

ダブルアンコールを用意していなかったとのことで、ホワイトクイーンメンバーを呼び込んでから「『この街』なら行ける?」と相談。「照明はコンピュータに打ち込んであって、ダブルアンコール用の曲は用意していなかったので照明も用意していないんです」
こういう予定されていなかったダブルアンコールって本当にいいよなあ。

2日目は前日に参加した人で引き続き観る人が多かったので、初日がリハのよう。WOWOWの撮影も入り、ヒートアップのレベルが違いました。初日にいきなり食らうセトリのサプライズも楽しいですが、すでに分かってて対応するのもまた楽しい。
入れ替えはダブルアンコールも含めて2曲でした。2日目はマニアックなセトリから定番曲にシフトするのではという現場参加者の声が結構聞かれたのですが、大きくは変えてきませんでした。

中でも「その後の私」の人気が高かったようです。あのサビでの腕グルグルをまたやることができて、とても楽しかったし、うれしかったです。私も腕を思い切りぶん回しました!終演後の反応を見ても、「その後の私」は人気が高いようです。今回をきっかけに、度々セトリに加えて欲しいなあと思いました。

MCでは注目の発言も。「年齢なんて関係なくガンガンやっていきたいと思います。私はこれからもずっと歌っていきたいと思っていますので、ついてきてくださいね!!」。そして、Zeppツアー以降もコンサートなどが予定されていることを匂わせる発言もありました。ネットニュースでは“森高千里 生涯現役宣言”と書かれていました。森高ファンをこれからもずっと長く楽しませてください!

ダブルアンコールでのMC。「最近気になっているのは円安です。」と何やら経済の話に。森高ファンならすぐにピンと来たはず。「昨日は用意していなかったんですけど、今日はダブルアンコールがあると思って、この曲を用意しました。」と歌われたのは「テリヤキ・バーガー」でした。「この街」ツアーを経験して、声を出せなくても盛り上がれる森高ファン。本当に素晴らしいと思います。壁際席だったので、客席の盛り上がりの様子がとてもよく見えてさらに気分が高まりました。後ろからではなく、サイドから見える森高ファンっていいもんなんだよな。
名残惜しい気持ちも湧き上がりましたが、2daysのフィナーレ。大いに盛り上がって本当のエンディングを迎えました。

終演後はステージのモニターに「35th Anniversary CHISATO MORITAKA」の文字が。撮影OKだったので、皆さん撮りまくっていました。モニターをバックに思い思いに記念撮影をする方々も。

抽選時には落選者続出で、その後のチケットトレードでなんとかチケットを確保した方も多かったようです。残念ながらチケットが取れなかった方は12月18日(日)にWOWOWで放送が決定!!是非ご覧ください。

 

【セットリスト】

1.うちにかぎってそんなことはないはず
2.どっちもどっち(ミセス森高ヴァージョン)
3.THE BLUE BLUES
4.頭が痛い
5.こわい夢
6.台風
7.DON’T STOP THE MUSIC
8.more more more / capsule
9.Uターン(我が家)
10.九州育ち
11.雨(ロックヴァージョン)
12.Tony Slavin(a day in the lifeヴァージョン)
13.ハエ男
14.バナナチップス/少年ナイフ
15.渡良瀬橋
16.私のように

17.一度遊びに来てよ
18.やっちまいな
19.夜の煙突

20.私がオバさんになっても

<アンコール>
21.Day1 A君の悲劇、Day2 その後の私(森高コネクション)
22.EVERY DAY
23.コンサートの夜

ダブルアンコール
24.Day1 この街、Day2 テリヤキ・バーガー

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