COTTON CLUB 1st 2013.12.13(金)

丸の内にあるCOTTON CLUB。ここはジャズの公演が多いアダルトな空間だ。森高千里と森高ファンにとっては今まで経験したことの無い場所だ。ディナーとライブで16,000円。高額だがチケット争奪戦は激しかった。

早めにCOTTON CLUBがあるTOKIAに着くとまだほとんど人はいなかった。1階のロビーで知り合いと談笑しながら開場時間を待った。COTTON CLUBはエスカレーターを上がって2階にある。入り口は細く、狭い。開場時間になり、中に入るとすぐにクロークがあり、コートを預けて受付へ。予約リストとの照合、確認が行われ整理番号の札を渡される。しばらく待ち時間があって整理番号順にテーブルに案内された。初めて見るステージと客席。事前にブログなどで見ていた光景がそこにあった。とても良い雰囲気だった。私たちの席はステージの前に並んでいるテーブルではなく、その後ろとなるテーブルだった。森高さんの立つ位置までは10mちょっとと言ったところか。前列のテーブルのおかげでステージの森高さんが見やすい位置だ。
まずはディナー。どの料理もおいしかった。この後繰り広げられる近距離でのライブにワクワクしながら食事を進めた。デザートが届く前に開演時間となった。周囲のテーブルはまだ食事の途中だった。
会場が暗転した。いよいよ開幕だ。どこから登場するんだろう?まったく分からない。
森高さんが登場したのは店内後方左側の隅からだった。え?客席を通って行くよ!!バンドメンバーに続いて森高さんの姿が。赤と黒の衣装だった。手には黒い手袋。首には黒いストール。そして黒いロングブーツ。神々しい。
森高さんのすぐ前の席はステージとの間は50cm程度でただ通り抜けられる程度。開演前に行ってみたが異常な近さだった。モロに見上げるような感じだろう。幸運にも最前列だった4月23日の中野サンプラザの席どころじゃない超至近距離。羨ましかったが、私の席からでも十分に近い。
最初の曲のイントロが流れた。なんと「岬」だった。
この曲はFacebookの知り合いの女性が最も好きな曲だ。その人はステージすぐ前のテーブルにいた。ふと視線を向けるととすでに感激して泣いていた。
「休みの午後」を歌って最初のMC。ドラムの発表がなかったが、それは森高さん自身がドラムを叩いている映像を事前収録し、プロジェクターで投影される演出だったからだった。こんな試みは今までに誰もやったことはないはずだ。まさに森高千里オリジナル。ドラムが叩ける森高さんだからこその成せる技だ。

あまりライブでの歌ったことがない「今度私どこか連れて行ってくださいよ」を軽快に笑顔で歌い、「SO BLUE」へ。「今度私~」でてっきりノリの良い曲で飛ばしていくのかと思ったら、いきなり失恋ソング。相変わらず意表を突かれるセットリストだ。この後のMCでなるほどと感じさせられた。今回お店にスペシャルカクテルとドリンクのメニューを用意してもらっていたのだ。オリジナルカクテル“SO BLUE”と“気分爽快”、そしてノンアルコールが“爽快”。MCで紹介されたが、この段階で頼んでいない人が多かった。店がドリンクメニューを用意していなかったのでそんなカクテルがあるとは気付いていなかったのだ。
そして、この後はクリスマス気分たっぷりのブロックに。「ジンジンジングルベル」と「SNOW AGAIN」。バンドメンバーはサンタ帽を被っての演奏。森高さんは髪が乱れるため被らず。「SNOW AGAIN」はライブハウスツアーの赤坂BLITZ公演で思わず感極まって涙が溢れたことを思い出しながら聴いた。その次は意外にも「ライター志望」。MCでこの曲のドラム収録は大変だったと語る。そして作詞は以外と簡単に書いているように思うかもしれないけど、何度も何度も書き直して、苦労して書き上げるのだという裏話。初めてのバラードは本当に大変だったそうだ。そう、次の曲は人気曲、代表曲の一つである「雨」。感情豊かに歌い上げる森高さんの歌声に心打たれ涙が溢れてきた。これはこの後の各公演で同じだった。今回のディナーショーでの「雨」。なんだか今まで以上に心に沁みた。
「雨」から「雨のち晴れ」そして「Memories」と続いてエンディング。
引き上げていく森高さんたち。会場からお決まりのチサトコールが続いた。
再登場してのアンコールは「気分爽快」だった。客席の振りは“右から”でほぼ揃っていた。手に手にドリンクを持っての「気分爽快」はまさに気分爽快!!
あっという間に終わった1st。これは凄い物を見てしまった。この距離感でのライブは想像以上だった。

【セットリスト】


休みの午後
– MC –
今度私どこか連れていって下さいよ
so blue
– MC –
ジンジンジングルベル
SNOW AGAIN
ライター志望
– MC –

雨のち晴れ
Memories
– アンコール –
この街

私がオバさんになっても(1992年)

「いい事ばかりはありゃしない」Recording Digest

ページ上部へ戻る