9/18横浜合同演奏会2022レポート

台風14号の影響で家を出発する予定時刻には東京23区に大雨警報が発令中。一向に止む気配がなく意を決して駅まで走りました。背負ったデイパックに被せてあった防水カバーはいつのまにか吹っ飛んでいて無くなっていました。上半身は比較的濡れずに済んだものの、ジーンズの膝から下はぐっしょりでした。それでも駅にたどり着き、無事開催場所のパシフィコ横浜国立大ホールに到着!!「この街」ツアーファイナルの宮崎公演以来の生森高さんを楽しめる喜びでいっぱいな森高ファンがすでに集まり始めていました。完全アウェーなはずなのに目立っているのは森高ファン。(笑)

今回のライブは「スターダスト☆レビューがホストとなり、参加アーティストたちと合同で演奏を行うコラボレーションライブ!」という趣向です。基本的にスタ☆レビが演奏し、それぞれの持ち歌では本人が楽器を演奏。

開場時間が近づいてきましたが、物凄い雨が降ってきました。晴れ女で知られる森高さんですが、主催はスターダスト☆レビューさん。森高さんは紅一点で他の出演者は男性ばかりのこのイベント、雨男が結構いたのでしょうか?実は私は雨男なんですよね。事務所の後輩たちのライブでは海と反対側の入口からの入場ですが、この日は海側からの入場でした。入口前が大きな庇のようになっているので大雨でも濡れずに待つことができました。コロナ感染対策として入場の際にもぎる半券の裏に氏名と電話番号の記入を求められました。

客席の大多数はスタレビファンの皆さんのようでした。まさに他のファンにはアウェーすぎるくらいアウェー。まあそんな状況にも慣れてるのでへっちゃらですけどね。
オープニングアクトは川崎鷹也さん。アコースティックギター1本でのソロスタイルで熱唱。何度も何度も“オープニングアクト”を連呼するので、そこまで言わんでもと思ってしまった。重責を担っている意識が強かったのかな。客電はまだかなり明るい状態でした。続いて客電が落とされてスタ☆レビさん登場!!スタ☆レビさんの2曲めで一斉に立ち上がったのにはびっくりしました。スタンディングありなの?これは森高さんのときも立っていいてこと?客席でTシャツを着ているのは森高ファンが多かった印象。他のファンたちはあまりツアーTは着ないんですね。

「木蓮の涙」は個人的に大好き過ぎる曲で歌い出してすぐに泣ける曲なのです。とても悲しいストーリーなんです。失った恋人を想う曲。ボロ泣きしたあとは佐藤竹善さんにバトンタッチ。竹善さんはドラマーポンタ秀一さん追悼トリビュートライブの時にも出演していました。とにかく声量が凄い。SING LIKE TAKING(シング・ライク・トーキング)というロックバンドで活動していた方です。

そして続いてお待ちかねの森高さんの出番がやってきました!イントロに続いての1曲めは「一度遊びに来てよ」でした。うー盛り上がれん。少数の森高ファンは立ちましたが、この曲じゃなあ。座ってゆっくり聴きました。きっと次は立てる曲だぞ。

MCの根本要さんの軽妙な喋りは毎度たっぷりの笑いを作り上げます。本当に面白い。そんな要さんですが、森高さんのときは他の出演者の時とはちょっと違う雰囲気になるのです。だって森高さんってアドリブがあまり効かないので爆笑を誘うようなやりとりにならないんだもの~。1階席の後ろから数えた方が早いような席で、双眼鏡を忘れてしまったので衣装やらアクセサリーやらの細かいところがさっぱりレポートできません。申し訳ありません…。
要さんが切り出した話は森高さんとは先輩後輩の関係だということ。スタ☆レビファンの人なら知ってるんじゃないの?アップフロントエージェンシーの創立時からのメンバーであったスタレビ。その後に森高さんが加入。スタ☆レビは先輩格なのです。「35周年の記念ライブのときにも千里に来てもらったんだよな。KANと学ラン着て『私がオバさんになっても』をやったんだよな」というエピーソードを披露。そして、話題はパシフィックヘブンクラブバンドの思い出に。当時所属していたアップフロントのメンバーを大勢揃えて開催されたとても豪華なライブでした。たしかあちこちの事務所がそういうのをやっていて、アップフロントも後を追ったのだと思います。東京、名古屋、大阪の3公演が開催されたのですが、森高さんは当時妊娠中で、大阪公演の時は体調不良でやむなく欠席になりました。「あの時は会場が森高ファンだらけでさあ。森高がいないから、他の出演者全員で土下座したんだよなあ。」森高さんが率先して喋る訳ではないので、要さんがどんどん喋って森高さんがちょっと返す感じ。
そういえばパシフィックヘブンはアップフロントが入っていた赤羽橋の高栄麻布ビルの1階にあったお店&イベントスペースの名前なんです。森高さんがライブ復帰する前に森高さんが出演しない森高アワーというのが開催されたんですよ。秘蔵のあれこれを見せてくれたり、濃い裏話をたくさん聞かせてくれました。口外無用ということなので、その時の参加者はその約束を守っていますね!

次の曲は「渡良瀬橋」。要さん「森高コーナーの時に俺が歌ったんだよな。俺、カラオケでもこの曲歌うんだよ。川原に降りて風邪引いちゃう歌だろ。あれどういう風に書いたの?」森高さん「いやー渡良瀬橋に行ったときに本当に風邪を引いちゃうような感じで、実体験みたいな感じですよ」

あー、この曲じゃ立てない…。今回はお馴染みのホワイトクイーンの演奏ではなく、すべてスタ☆レビさんの演奏です。なので“横浜合同演奏会“というのはスタレビさんの演奏でスタレビさんと合同でやるコラボライブってことなのです。この日のPAはスタ☆レビさんではいつもそうなのか、とっても音量が大きかった。要さんいわく「マイクは魔法のようなもんで、小さな声でも拾って大きく聴かせてくれるから、凄く顔では頑張ってるように見せて、喉は結構楽させるテクニックを身に着けたんだよ」って面白い。森高さん以外の男性陣全員が相当声を前に出して張り上げる歌唱。元々声が大きいのにPAさんはスピーカーをガンガン鳴らしまくって、ちょっと自分にはうるさいレベル。川崎鷹也くんのアコースティックギターから大音量だったのでずっと気になりながら聴いていたのでした。
そんなPAさんだったので、「渡良瀬橋」のリコーダーも相当な音量でした。森高さんは「この街」ツアーが終わってかなり日が経ったのに、ツアーの際とまったく変わりなく声が出ていて素晴らしかったです。「渡良瀬橋」の高音部もすっきりと出ていました。リコーダーも完璧でした。

さあ、3曲目はいよいよ「わたオバ」あたりで総立ちか。と、思いきや「雨」でした。森高ファン生殺し状態。(^^; 今回はツアー中に演奏されていたロックヴァージョンではありませんでした。キーボードが二人いてのヴァージョン。なんか新鮮。「渡良瀬橋」といい、「雨」といい、会場を埋め尽くしていた大勢の森高ファンの皆さんもたぶんよくご存知のこの2曲はきっと心に響いたと思います。この日は奇しくも台風の影響で雨。深く記憶にも刻まれたのではないでしょうか。

森高さんのコーナーは3曲歌って終了。この先は他の出演者の方たちとのコラボに期待です。

その時間はすぐにやってきました!!佐藤竹善さんとASKAさんが呼ばれて、アカペラで1曲歌うと話す要さん。好きな歌をみんなで歌いたいのだと切り出した曲は松田聖子「SWEET MEMORIES」。たった4人で歌っているのに、その豪華さたるや!本当に凄かったです。このライブは特にカメラは入っておらず、テレビ放送は無い模様。その場限り、参加者だけが体験できて思い出にできる喜び。まさか聖子ちゃんの曲をみんなで歌うなんて思いもよらなかったです。

この後はASKAさんのアコースティックギター1本での超絶な歌唱を聴かせていただき、スタ☆レビさんのコーナーへ。「夢伝説」の後はゲストたちの曲を順に歌っていきました。森高千里、根本要、ASKA、佐藤竹善という4人での「私がオバさんになっても」。イントロに即反応して森高ファンが踊り始めました。当然、周りに皆さんは手拍子のみ。ツイッターでは「森高ファンが踊っていて、振り付けが可愛かったから自分も覚えようかな」というようなツイートがありました。みんなで踊れたらもっと最高だっただろうな。何しろ森高さんは私と会場の対角にいる状態だったので、そのあまりにも遠い森高さんをガン見。他の人たちはほとんど見ていませんでした。ASKAさんがボックスを踏んでいたとか。2コーラス目で♪あなたはオジさんよを♪わたしはオジさんよと歌うASKA、要、竹善のオジさんたち。客席からは笑い声が起きていました。「わたオバ」の前からスタンディングになっていたので、楽しく踊らせていただきました。私は通路席だったので、お隣さんを気にすることなくスペース十分でした。

本編最後は「愛の歌」。本当だったら会場中が大合唱するんだろうな。両手を上に掲げて左右に大きく振りながら素晴らしいフィナーレでした!!

手を振りながらステージを去っていく出演者の皆さん。要さんから「アンコールあるよー!!」との一言。一度ステージから誰もいなくなって、客席は高速の手拍子。ほどなくして再び皆さんが再登場。

アンコール曲はなんとCHAGE&ASKAの「YAH YAH YAH」でした。もはや国民的大ヒット曲。誰しもがサビで拳を斜め上に突き出すのを知っている。声を出せずとも客席が大盛り上がりしていることが分かります。これも声を出せればサビはきっと叫びながらだよね。オープニングアクトを担った川崎鷹也さんも呼ばれてのフルメンバーで歌われました。

歌い終わって客席からは万雷の拍手。そしてすぐに「もう1曲歌いまーす!!!」。要さんのアナウンスにさらに拍手の音量が上がりました。

「大ヒットしてないのに、なんだかみんな知っている。そんな曲です!!」と要さんらしい“結構しょっちゅう言ってるフレーズ”での曲紹介。ラストの曲は「今夜だけきっと」。男性陣に混じってのユニゾンでもハモリでも、森高さんの声がしっかり聞き取れました。

森高さんからは見えるはずもないけど、両手をブンブン振ってステージから去っていく森高さんを見つめ続けていました。ああ、名残惜しい。

体も心も熱くなって外に出たら、雨は上がっていました。今回の公演、台風14号と共に記憶に残るだろうな。

持ち歌の3曲とコラボ4曲。大満足でしたよ!!森高さん単独ではないライブはコスパが悪いと思われるのか敬遠されがちですが、レアな曲を聴けてレアなシーンを観ることできるのがいいんですよね。次は北九州ロックフェス。またレアな体験ができるのかな?

 

【セットリスト】

川崎鷹也(オープニングアクト)

・ 君の為のキミノウタ
・ 魔法の絨毯
・ ほろ酔いラブソング

スターダスト☆レビュー
・ Find My Way
・ NO! NO! Lucky Lady
・ 木蘭の涙

佐藤竹善
・ La La La
・ 君住む街へ
・ 離れずに暖めて

森高千里
・ 一度遊びに来てよ
・ 渡良瀬橋
・ 雨

全員でアカペラ
・SWEET MEMORIES

ASKA
・ はじまりはいつも雨
・ 太陽と埃の中で
・ 帰宅

スターダスト☆レビュー
・ 夢伝説
・ Spirit Of Love
・ 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
・ 私がオバさんになっても
・ 愛の歌

アンコール
・ YAH YAH YAH
・ 今夜だけきっと

 

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