6/25 宮崎ファイナル公演レポート

【ネタバレ注意!】今後参加する方で事前に内容を知りたくない方はご遠慮ください。※セットリストがあります


写真はギタリストの鈴木マリアちゃん(@Maria_Suzuki_)のツイートからお借りしました。レポートと併せて会場の雰囲気を味わってください。

いよいよ「この街」TOURのファイナルです。2019年に「この街」TOUR 2019としてスタートし、続く2020年に「この街」TOUR2020が始まりましたが、コロナ禍に見舞われ延期や休止が相次ぎ、「この街」TOUR2020-2022として最終の第8ブロックまでが開催されました。この間に森高さんはインスタとFacebookで情報を発信。数多くの森高ファンが紹介された場所を訪れると共に、お菓子などをお土産をゲットし続けました。特にインスタ巡りと称しての聖地巡礼はどんどんと数が増していき、森高ファンとの現地での遭遇も多かったです。

この日、早起きで苦手な私は11:40発の飛行機で宮崎空港を目指し、JRに乗り換えたものの、南宮崎駅で悪天候のせいで遅れている電車を待つということで約10分間足止め。このため、予定していた宮崎駅発のバスには乗れないかもしれない事態に見舞われましたが、バスの到着も少し遅らせたのかなんとか間に合ってホールに到着しました。

ファイナルの公演場所は宮崎市民文化ホール。すでにたくさんの森高ファンが集っていて歓談していました。長いツアーの間に知り合ったとみられるグループがあちこちに見られました。仲間と一緒に楽しむ森高ライブは一人での参戦とはまた違った楽しさを感じるものです。

最後の席は通路席でした。後半のスタンディングで動きやすそう。開演前の3拍での手拍子も今回で一区切り。いつもより強めに聴こえる手拍子の中をホワイトクイーンのメンバーが登場しました。東北での湯沢、北上公演ではドラムが坂入康仁さんでしたが、ファイナルはあきらっちょこと坂本暁良さんでした。

東北では2回公演のパターンでドラムを叩くセトリではなかったため、ステージの下手袖から登場でしたが、ファイナルでの1曲めはステージセンター奥でドラムを叩きながらの「ファイト!!」。この姿も見納めかあ。ところが、残念ながらキーボードの佑ちゃんこと山上佑さんのマイクが邪魔で森高さんの顔が隠されてしまっていました。佑ちゃんはそんなに歌わないのにボーカルマイクがセッティングされていて邪魔だなんて…。ツアーの途中からバンドメンバーが中央寄りに集まる感じでの配置になって、メンバーたちの視覚的な一体感を感じるようになったのですが、客席からは多数の席で森高さんとメンバー、メンバーとメンバーが重なって見えないようになってしまいました。メンバーの演奏する姿を見たいファンもいるのでメンバー配置は工夫があっても良かったかもしれません。もっとも数多く参戦し続けたガチ勢にとっては見えたり見えなかったりも思い出かな。ふと思い出しましたが、過去の森高ライブでは舞台セットに“階段がある”のがいいんだよねと話していたことがあります。階段とは言わないまでも、段差がある状態だとメンバーや森高さんのドラムの姿がもうちょっと見やすかったかもしれないですね。ファイナルということもあってか宮崎という場所にもかかわらず、前方ブロックは濃い目な感じ。前方といっても4列目と5列目に通路がある配置なので、5列目、6列目と濃い目な皆さんがずらりと並んでいました。配席は本当にどうやっているのかわからなくて、知り合いには4連続、5連続での最前列ゲットという幸運が続いた人も。聞いてみるとあまり神席には恵まれたことがなかったのに、最近になっていきなり運が回ってきたようだとのこと。人が振り分けていないからこその妙な偏りも生じる配席ってことなんでしょうか?私自身も何度も仲間と隣り合わせになってみたり。周りに仲間が全然いなくとポツンとした感じになってみたり。何十公演も観続けると、中には遠征のし甲斐がある神席、良席も来ますね。皆さんの席はどうでしたか?最前列もありましたが、一番遠かったのは17列目でした。いろいろな位置で観たなあ。森高さんにとって29年ぶりの宮崎公演。何度か宮崎公演を行っているようですが、いつもこのホールだったそう。宮崎には子供の頃にシーガイアに行ったことがあるそうです。2013年には宮崎でのイベント出演で行ってますね。私はこのイベントは不参加でした。

「海まで5分」の両腕を上げて左右に振る振り付けはステージ袖にいる畠中さんがやっているのを真似して始まったんですが、今ではもうすっかり体に染み込んでいるので、もはや自動的に腕が動き出す感じです。前方ブロックが綺麗に揃って振り始めますが、10列目あたり以降の方々は初めての方が多く、開演したばかりではなかなか合わせて振る勇気が湧かないと思います。初めての方々は前方の異様な程に揃って振っている手を見てどう思うんでしょうね。

森高さんは前日に“旅行”の準備で結構遅くになってしまったそう。1時間しか寝てないと言っていました。この“旅行”という言葉、私はスルーしてしまったんですが、しっかりと聞いていた知り合いはライブ翌日に熊本の実家に行くのではという深読みをしていました。なるほど、可能性ありですね。ついポロッと出た言葉には結構意味があるものです。客席を眺めて「初めての顔もありますし、それなりの人もいます。」と言った森高さん。以前は“いつもの人たち”ということがかなりありましたが、“それなりの人”ですかあ。このフレーズ今までにない新しいものでした。長いツアーで客席にいつも見かける顔もたくさん覚えたことでしょうね。最近ちょっと不満だった「雨」のマリアちゃんのギターソロ。今日は丁寧にしっかりと弾いて、抜群の演奏でした。自分なりノリみたいなのは控えて、オリジナルっぽさ満点の弾き方をしたと思いました

MCで紹介されたあれこれ—–
青島の鬼の洗濯板・青島神社・幸せの黄色いポスト、青島ビーチパーク、南風茶屋の冷や汁・チキン南蛮、LADISHSEVENのローストビーフ丼、マンゴー、丸万焼鳥本店のもも焼き、菓子処わらべのチーズ饅頭、お菓子の日高宮崎駅店のなんじゃこら大福、なんじゃこらシュー、宮交ショップアンドレストラン株式会社の宮崎マンゴーラングドシャ、お菓子の日進堂の青島せんべい

MCで紹介されるんじゃないかと先回りするように巡ったり、買い物したりするかと思えば、MCやインスタで紹介されてから、公演後や翌日に後追いで行く人も。私も今回は翌日に青島と南風茶屋に行って、帰りの空港や道の駅でおみやげを買ったりしました。南風茶屋では森高さんが座っていた席に座って冷や汁とチキン南蛮のセットを食べました。南風茶屋の店員さんは「森高さんだとわからなかった」と行っていました。これは色々な店で同じように森高さんだと気づかないパターンばかりなのでした。いきなり森高さんが現れてもピンと来ないんでしょうね。森高ファンならすぐ気づくのにね。「(森高さんに)おいしかった!おいしかった!と言われました。有名な方が土地土地のものを紹介してくださるのは地元にとって本当にありがたいことですね」と仰っていました。
青島はいい所ですね。まさに絶景でした。両親の新婚旅行はたしか宮崎。当時は幸せの黄色いポストは当然なかったでしょうが、同じように鬼の洗濯岩を眺めたりしたのかなあと思いを馳せました。

ツアー最後のホワイトクイーン紹介。横山さんと佑ちゃんは投げキッス。あきらっちょは右手に4本のスティックを持っていました。そして、マリアちゃんは頭の上に手をやっての大きなハート。自分紹介の時に1回、紹介の締めの時に再度やって都合2回のハートでした。バンマスの高橋さんは大ベテランですが、森高バックバンドとしては横山さんの方が先輩格なんですよね。高橋さんは穏やかな笑顔で静かな雰囲気ながらも、いつもしっかりとしたバンドの要の役を果たしてくれていました。

「渡良瀬橋」の前のMCでいつになく長く語り始めた森高さん。「渡良瀬橋に行ったことがある人ー?」の質問に前方ブロックが一斉に挙手!!思わず後方からはどよめくような笑い声が沸き起こりました。さすがに宮崎から足利に行く人はそうはいません。森高ファンならいざしらず、観光と行ってもねえ…。(^^;; それにしても足利に足を運んだ経験済みの森高ファンの方々が大半というのはさすがです。
歌詞に出てくる八雲神社。足利市内に実は八雲神社が5つあることを紹介。いつになく詳しく渡良瀬橋や八雲神社について語った森高さんでしたが、センターとステージ左右にあるプロンプター(モニターに歌詞や進行内容が表示されます)を見ていたとのことで、行き当たりばったりではなくて、話す内容を決めていたんですね。間奏でのリコーダーはファイナルにふさわしい完璧さで吹き切りました。集中してるなあって思いました。

「私オバ」の後のMCで「あと3曲になってしまいました」「えーっ!!」の恒例のやりとり。いつしかどんどん増えていった両手の平を顔の横に置くようにするびっくりポーズ。ファイナルだけあって、とにかく色々なことをたくさんの人が合わせてやりました。このポーズ、公演によってやる人が多めだったり、少なかったりしてましたが、周南&広島あたりから急激に増えていったように記憶しています。名残惜しい気持ちを現したい客席に対して、意外とあっさり流してしまう森高さん。結局のところ、このポーズって森高さんにはウケてなかったんじゃないですかね。とにかく無反応でしたね。

今回の「この街」2020-22TOURは33か所48公演やったそうで、1日2公演は“大変だから2度とやりたくない!”だそうです。ずばり言われて思わず客席は爆笑でした。そして、そのあとに衝撃の発表がありました!!(森高ファンのみんなが何か発表があるのではと期待してましたけどね)

「35周年ということで10月にライブをやります。東京だけなんですけどね。10月の10日と11日に豊洲PITでやります。日曜と祝日ですね。今日の19時に情報が発表されます。」

声出し禁止でしたが、さすがにおおー!と歓声がありました。

ツアーは終わるけど、まだライブは続くよ!とファンに対して次に繋がる話を振ったので満足げな森高さん。「もう思い残すことはないですかね?」と客席に問いかけたものの、客席はシーンとしたまま。両手でバツを作ってみせたり、首を振ってイヤイヤ状態の人も。「えー!まだ足りないですかあ。今日は思い歌ったんだけどなあ」。
そして、最後の曲。「コンサートの夜」
この日の「コンサートの夜」は森高さんの振り付けがいつもとは違って変でした。『森高さんの振り付けは結構適当』というのが、長年のファンの間ではよく言われること。その時のノリなのか原因、理由はよくわからないのですが、そこはそうじゃないよね?みたいな振りの間違いをしばしばします。最後の「コンサートの夜」は森高さんと客席の振りが合わないので、なんかビシッと決まらないなあなんて思いながらも、歌はいつもの感じで歌い上げられて終わりました。北上公演の時のような涙はありませんでした。「ファイナルも泣くんだろうね」という声が多かったですが、「北上で出し切ってしまったと思うよ」と言っていた私の意見が当たってたかも。何でかというと北上公演の方が箱が小さかったせいもあって、初めて来た方々も含めて大いに盛り上がっていたんです。その雰囲気に「ああ、ファイナルみたいだ!!」って思いましたもん。北上公演レポートには書かなかったんですが、目が涙でいっぱいの森高さんと一瞬目が合ったんです。たしか間奏の時だったかな。超至近距離だったので、目が合ったような気がする—レベルじゃありませんでした。森高さんのあんな目と目が合うとは…。でも、たぶん“物理的に”目が合っただけで、私なんぞは見えてなかったと思います。とにかくファイナルじゃないのにそんなに泣くの?って感じの泣き方だったんですよ。うるうるの目でしかも一瞬合いました。あの目はずっと忘れないだろうな。それで森高さんの思いを受け止めたような気になりました。私の目も洪水状態になりました。

という訳で、宮崎公演は涙なしの公演になりましたが、凄まじいほどの万雷の拍手がファイナルであることを物語っていました。ツアーを通じて一番の拍手だったと思います。そしてたくさんの方が涙したことでしょう。

そして、ホワイトクイーンメンバーを前に集めて手を繋いでの挨拶は感動的でした。コロナ禍でなかなか飲食を共にすることもできず、もちろん手を触れ合うなどの接触は制限されていたはず。最後に手を繋ぎあった森高さんとメンバーの皆さんの姿は、様々な困難、事態を乗り越えてゴールまで完走したアスリートのようでもありました。

お疲れ様でした!そしてありがとうございました!!—–そんな気持ちでいっぱいになって、ステージを去る森高さんとメンバーたちを見送りました。

今回のツアーは参加者にとって森高ライブを楽しむだけでなく、過去にない程の旅の楽しさを満喫して楽しむことができた思い出深いものとなったと思います。

「『この街』TOUR楽しかったよね!!」——この先ずっとずっと語り継がれていくことでしょう。参加された森高ファンの皆様お疲れ様でした!!

 

森高千里インスタグラム https://www.instagram.com/p/CfOjuE_JObY/?hl=ja

 

 

 

【セットリスト】

1.素敵な誕生日
MC
2.夏の日
3.夏の海
4.海まで5分
MC
5.SWEET CANDY
6.勉強の歌
7.ララサンシャイン
MC
8.二人は恋人
9.ザルで水くむ恋心
MC
10.雨(ロックバージョン)
11.ザ・ストレス
12.17才
MC
13.渡良瀬橋
14.気分爽快
15.私がオバさんになっても
MC
16.あなたは人気者
17.夜の煙突
18.この街

アンコール

19.私の夏
MC
20.コンサートの夜

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